ネット通販のすすめ

今までネット通販をしたことがない方に向けてネット通販を始めるためのノウハウを共有します。【文責:ひよこのもり工房】

ネット通販を始めるメリット

【メリット1】ネット通販は自分の代わりに24時間開店している便利な店舗!

ネット通販は、自分の代わりに販売してくれる便利な仲間。
また、自分のライフスタイル変化や仕事などによらず、販売できます。

また、昨今のようなイベント中止!などの社会情勢などの変化にも比較的強く、販路の維持にも効果的です。

【メリット2】物理的距離によらずお客さまと商品が出会える!

直販や委託販売ではその場所に行かないとものが買えませんがネットショップならいつでも購入できます。今までものをお届けできなかった遠方のお客さまや、なかなか外出が難しいお客さまにも作品をお届けできます。

【メリット3】販売手数料が安い・決済方法が多様

リアルイベントの委託と比較すると、ネット通販の販売手数料は10%強と安く、利益が確保できます。また、個人でクレジットカード決済他キャッシュレス決済を用意するのは大変ですが、それも導入が容易です。また、直接販売と比較しても、交通費や出店料と売上できちんと計算するとネット通販もそんなに悪くない手数料だなと思えてくると思います。

ネット通販を始めるデメリット

ネット通販にはメリットが沢山ありますが、下記のことが気になる人はネット通販を控えましょう。

  • ・ネット通販には「特定商取引法に基づく表記」が必要です。自宅住所・氏名を記載する必要があります。公開したくない人は控えるのも手だと思います。
  • トラブルもあること。顔の見えない取引のため、メッセージのやり取りが十分にできない方などとの間でトラブルが発生することもあります。大体の場合は誠意のある対応・発送をしていれば未然に防げます。商品ページや写真を充実することでも防げます。

【ゴール】ネット通販を始める、とは

ネット通販をするとは、簡単に言うと、下記の3つに分解できます。

  • 【手順1】場所(サイト・システム)を決める
  • 【手順2】売れたときの発送方法を決める
  • 【手順3】商品ページをつくる

まずはこの3つを決定して、ちゃちゃっとネット通販を始めましょう。
※なお、この記事ではネット通販をまず始めることに重きをおいています。品質を向上することに興味がある人は最後の「更に良いネット通販にするには」を御覧ください。

【手順1】場所を決める

ネット通販を始めるには通販システムをどこかで調達する必要があります。

いいなと思うサイトにとりあえず登録して、販売者登録をしてください。

あまり違いはないので、いいなと思ったところでまず1つ登録して試す事が大事です。

昔は自前のサイトでCGIなどで行うのが主流でしたが、今は決済手数料を支払って他のシステムを利用させてもらうのが主流です。決済手数料は11%前後のところが多いです。
現在ハンドメイド界隈で主流なシステムは下記が挙げられます。

ハンドメイド系モールはハンドメイド商品を集めたモールです。ショップへの新規流入が多く、特集記事掲載などの新規のお客様へのリーチは多いです。一方でメルマガなどは発行できず、囲い込み要素は低いです。
ショップシステム系の場合は、独自でサイトを持つため、すでに確固たるお客様がいる場合に適しています。メルマガや割引セールなどが独自で運営できます。その代わり、自分のサイトに新しいお客さまをひっぱる力は弱いので、宣伝が必要です。

全く通販が始めての人には、minneなどのハンドメイドモール系がおすすめです。(他人との比較がしやすいので、後々客観視しやすいです)
Twitterでフォロワー数が結構いるなど、今までの活動の積み重ねである程度自分の力でお客さまにリーチできる人はショップシステム系がおすすめです。メルマガ発行などができて、濃い宣伝活動ができます。

【手順2】発送方法を決める

まず、発送方法を決めましょう。

ページを作る前に発送方法を決めます。売るものにもよりますが、下記がおすすめです。

  • クリックポスト(A4サイズ、厚さ3cmまで、4/1から198円)
  • クロネコヤマト
  • ゆうパックスマホ割

いずれも、追跡番号がついていて、クレジットカード決済できるものが楽です。(※後々、会計ソフトなどに入れることを考えると自動取り込みできる手段で決済したほうがいいです)

定形外については、経験から言って、なくなっても絶対に探し出す事ができないので、おすすめしません。あと案外切手の管理が面倒なので、クリックポストでA4サイズ、厚さ3cmまで全部一律で管理できるのは結構らくちんです。

発送方法に必要な、A4茶封筒、OPP袋、ダンボールを買いましょう。

梱包材は結構かさばります。いらないダンボールとか家にあるプチプチ、新聞紙でとりあえず大丈夫です。なくなったら買いましょう。

【手順3】商品ページをつくる

とりあえずなにか1つ商品の写真を撮影してください。

家の照明を全部消して、外の光が入る部屋のテーブルの上などで撮影してください。
撮影は携帯電話のカメラで十分です。ある人は一眼などでとったほうがもちろんきれいに撮れます。

この際、あんまり最高の写真をはじめから目指さなくていいです。
とりあえずまず出品して売ってみることを試すことが大事です。
もっと売りたいと欲が出てから、写真はいくらでも撮り直せます。

1枚以上撮る余力のある場合は、色んな方向からの写真をとっておいてください。
手や小物でサイズ感がわかるとなお良いですが、コツと経験が必要なので、商品だけ・1枚だけでも大丈夫です。商品ページができれば何でも大丈夫です。

写真を撮ったら、商品ページを1つ完成させてください。

商品の説明を個別ページに記載しましょう。

とはいえ、はじめは何を書いたらいいかわからないと思うので、同じような商品を売っている、他の人のページを参考に、商品の説明、サイズ、仕様、使用上の注意をとりあえず書いてみてください。
写真と同様、もっと売りたいと欲が出てから、もっと書き足せます。

とりあえずできたら、販売を開始してみてください。

できた!!!!!!お店ができました!!!やったー!!

・・・と、できてすぐ冷水を浴びせるようですが、ネット通販がはじめてという方は、販売開始から初めて売れるまでは1ヶ月ぐらいかかります。
だから(即売会イベントと違って)すぐに売れなくてもがっかりしないでください。それが普通です。だってあなたのファンはまだ、あなたの商品が通販されたことを知りませんし、新しくファンを作るのはとっても難しいことです。
(すでにお客さまによくリーチできる人は、Twitterで告知してすぐ完売するような方もいるかもしれませんね^^)

その間に写真を取り直したり、商品を増やしたり、よいページを目指しましょう。
また、TwitterやInstagramなどで何度も宣伝するなどして、あなたのファンに情報届ける努力をしましょう。

ようこそ、ネット通販へ!!

更に良いネット通販にするには

良い通販サイトを作るには

写真をきれいに撮ったり、商品ページを充実させたりと色々と考えることがありますが、それらについてだいたい全て、下記の書籍がすごくよくまとまっているので、おすすめです。高いお金を払ってどこかの有料講座に行くよりおすすめです。1600円+税。
 
その他にもminneの学習帳というページに無料で見ることができる作家向け記事があるので参考になさってください。内容は上記の本と重複します。
minne学習帖 おすすめ記事まとめ
 
ネット通販をし始めると、確定申告時の帳簿つけが結構煩雑になります。
原則、売れるたびに1仕仕訳、発送するたびに1仕訳必要です。100件売れたら200仕訳必要です。
これを期にクラウド会計ソフトなども準備しておくと良いと思います。BASEやStores.jpは自動で会計入力できるよう連携できます。また、クリックポストやゆうパックスマホ割もクレジットカード決済なので自動的に記帳できます。
主なクラウド会計ソフト: freee  マネーフォワード確定申告
 
あとはあなたのすてきな想像力で商品を作りましょう!
例えば、いままで参加した同人誌即売会では二次創作やパロディ作品の販売OKというところもあるでしょう。しかし、それを販売するということはグレーゾーンに含まれることが多々あります。
安易に他のパロディ作品を作って売るのではなく、自分の創作を信じで作品を作りましょう。